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なんにも言わずにシヴイズム

2009-05-02私と私と私

2ch を見るとき閲覧ソフトの「 Jane 」を使っているんですが、あんまりひどい暴力的な書き込みは目にしたくないので、最低限の「 2 個」ほど NG ワードに指定している単語があります。NG ワードに指定していると「あぼーん」とかいってその書き込みごと表示されません。

ひとつは「死ね」。

いつどんなシチュエーションで目にしても気分のよい単語ではありません。「氏ね」などの派生系は無限にありますが、それらは辛うじて初歩的にヒネった表記ではあるので、そこは目を瞑っています。ダイレクトすぎる「死ね」は誰が誰に向けた書き込みであれ、最悪なので、漏れなく「あぼーん」=表示されない仕組みになっています。

で、もうひとつの NG ワードは「ブス」です。

どこの誰とも知れない 2 ちゃんねらーが、かわいい芸能人をブスと評するのにとても耐えられず、 NG ワードに指定しました。

あのね、そうなんです。そうなんですよ。

このように他人の容姿をさしてダイレクトに罵倒するなんて、ちっとも自分の趣味じゃないんです。嫌悪さえしています。

だのに、ぼくときたら、こないだ「ブスを罵る」エントリーなんか書いてしまった。何故なんだ? それは 4 月 29 日の自分のはてなダイアリーでのことで、今ではほぼ削除してしまっているんですが、ものすごい悪評をかってしまいました。炎上レベル。それも当然のことだろうなと今では思ってます。自分が信じられません。

一部の方に擁護していただけたようなのは、とてもありがたいことなのですが、100% とはいかないまでも、90% くらいが自分の責任です。あとの 10% は「本気でコラだと思っていた(まさか実在する人の写真だと思わなかった)」という理由で、ある種の架空の調子に乗ったバーチャルネットアイドルと捉えて、めちゃくちゃ言ってしまいました。

何を言っても自己弁護ですね。「一般人であった可能性」に気がつかなかった自分が悪いんです。

「ブスをひたすら罵る」というテキスト自体は、ちゃんとした文才やお笑い嗅覚があれば成立するはずなんです。無論ぼくには上記した 2ch 設定の例にもあるように、そういった資質がそもそもまったく備わっていない。結果的に大失敗したわけですが、そのチャレンジは、おもしろに転化する可能性もゼロではないのです。伊集院光のラジオでもデブとどブスのコーナーがあるように(とか例として伊集院を持ち出すのも「おまえとは比較にならん」って感じでしょうが)、決して全否定されるものではありません。

「長文で」「執拗に」「嬉々として」という批判を受けたりもしました。それで読んでいるうちに不愉快感が倍増するのはたしかです。ただしふだんから長文なのでそこを批判されても困ります。長文で執拗に嬉々として掘り下げるのは趣味なんです。うまくいけば「読みで」もあるはず。酒のアテにでもしてくださいってもんです。

ただ、掘り下げる材料と方向性を、根本的にまちがってしまった。

こういうときに共同作業というか、編集者とかディレクターみたいな人といっしょに仕事していれば、暴走はストップできたんでしょう。ところがブロガーは基本的に単独作業そのもの。「オモコロ」や「デイリーポータル Z 」のような有能テキスト集団による力を合わせたサイトとは違って、たいがいが孤独なもんです。

このエントリだって、もしかしたら自分が気付いてないだけで、どんな瑕疵があるか書いている最中ではわかったもんじゃない。それは世界中の単独作業の全ブロガーの全エントリに言えることです。客観性を得るには時間が必要なんです。なんだかそう考えるとネットで発言をすることに脅えてきます。

たしかにイケメンだろうが不細工男だろうがブスを罵っていい理由にはなりません。それはわかります。

モッシュさんに「ブスをブスと連呼できる勇気」というコメントを頂きましたが、そういうおもしろがり方をしてもらえれば助かりました。ただしあまりにそのおもしろの標的は小さく、針の穴を通すようなコントロールが必要。リスキーな狙いでした。本当になんにも言わずにシヴイズムでアップしときゃよかったです。チンコや生理の話をしても誰にもとがめられないシヴイズムという名のユートピア・・・。

まとめますと、内輪だけで話を終わらさず、公に題材にしてしまったその「謎」の写真が、結果的にコラでもなんでもなく、ましてや一般の少女のものだったこと。そして論の掘り下げに執心するあまり、その「誰かをひどく傷つけてしまうかも知れない」可能性をまったく予見しきれなかったことに、失敗がありました。

しかし、正直はてなブックマークなんて半年前までは気にも留めてなかったのです。アクセス解析を眺めていて唐突に気付いてしまったのが 2008 年 11 月に入ってからのこと。それ以来、多様な読者さんが運ばれてきていわゆるアクセスアップには大いにつながっているのですが、完全に諸刃の剣で、ちょっとでも失策を犯すと一見さんの血も涙もないコメントが次々と突き刺さってきます。これがまた見なきゃいいのに見てしまう。やりすごせばいのにやりすごせない。

はてな、おそろしいところです。ちょっと「はてなパンチドランカー」のようにもなってます。